すず入り黄銅/アドミラルティ黄銅/ネーバル黄銅/アルミニウム黄銅
伸銅品用語における”伸銅品の種類”の中の、”合金別”に分類されている用語のうち、『すず入り黄銅』、『アドミラルティ黄銅』、『ネーバル黄銅』、『アルミニウム黄銅』のJIS規格における定義その他について。
伸銅品の種類、加工、熱処理、品質、性能、試験などに関する主な用語として、伸銅品用語(JIS H 0500)において、”伸銅品の種類”のうちの、”合金別”に分類されている用語には、以下の、『すず入り黄銅』、『アドミラルティ黄銅』、『ネーバル黄銅』、『アルミニウム黄銅』などの用語が定義されています。
伸銅品用語(JIS H 0500)
⇒【伸銅品の種類 > 合金別】
分類: 伸銅品用語 > 伸銅品の種類 > 合金別
番号: 1135
用語: すず入り黄銅
定義:
銅 80.0〜95.0%、すず 1.5〜3.5%、残り亜鉛からなる合金(5100参照)。
参考:
強度、ばね性に優れ、コネクタなどに用いられる。
対応英語(参考):
tin bearing brass
分類: 伸銅品用語 > 伸銅品の種類 > 合金別
番号: 1136
用語: アドミラルティ黄銅(※1)
定義:
銅 70.0〜73.0%、すず 0.9〜1.2%、ひ素0.02〜0.06%、残り亜鉛からなる合金(5100参照)(C4430)。
参考:
主に淡水を冷却水とする熱交換器管として用いられる。英国で開発され、軍艦の復水器管として用いられたので、この名がある。
対応英語(参考):
admiralty brass
分類: 伸銅品用語 > 伸銅品の種類 > 合金別
番号: 1137
用語: ネーバル黄銅
定義:
銅 59.0〜64.0%、すず 0.50〜1.5%、残り亜鉛からなる合金(5100参照)(C4621〜C4641)。
参考:
強度と耐海水性に優れている。管板(1305参照)、その他海洋構造材として用いられる。
対応英語(参考):
naval brass
分類: 伸銅品用語 > 伸銅品の種類 > 合金別
番号: 1138
用語: アルミニウム黄銅
定義:
銅 76.0〜79.0%、アルミニウム 1.8〜2.5%、ひ素0.02〜0.06%、残り亜鉛からなる合金(5100参照)(C6870)。
参考:
耐海水性に優れ、熱交換器及び復水器用伝熱管に用いられる。けい素、ニッケルなどを少量添加したものもある(C6871、C6872)。
対応英語(参考):
aluminium brass
(※1)
アドミラルティ黄銅は、耐食性、特に耐海水性がよいという特性があり、用途としては、厚物は熱交換器用管板、薄物は熱交換器、ガス配管用溶接管などに用いられます。