銅製品,酸化銅,銅合金,純銅,亜鉛等のJIS用語

 

青銅/りん青銅/快削りん青銅/アルミニウム青銅



伸銅品用語における”伸銅品の種類”の中の、”合金別”に分類されている用語のうち、『青銅』、『りん青銅』、『快削りん青銅』、『アルミニウム青銅』のJIS規格における定義その他について。

伸銅品の種類、加工、熱処理、品質、性能、試験などに関する主な用語として、伸銅品用語(JIS H 0500)において、”伸銅品の種類”のうちの、”合金別”に分類されている用語には、以下の、『青銅』、『りん青銅』、『快削りん青銅』、『アルミニウム青銅』などの用語が定義されています。

伸銅品用語(JIS H 0500)
⇒【伸銅品の種類 > 合金別】


分類: 伸銅品用語 > 伸銅品の種類 > 合金別

番号: 1150

用語: 青銅

定義:
銅を主成分とする すずとの合金(5100参照)。

対応英語(参考):
copper-tin alloys,
bronze


分類: 伸銅品用語 > 伸銅品の種類 > 合金別

番号: 1151

用語: りん青銅(※1)

定義:
銅を主成分として、すず3.5〜9.0%、りん0.03〜0.35% を含む合金(5100参照)(C5102、C5111、C5191、C5210、C5212)。
参考:
ばね性に優れ、電気機器用ばね材などに用いられる。すず 1.0〜3.5%の低すずリン青銅もある。

対応英語(参考):
phosphor bronze


分類: 伸銅品用語 > 伸銅品の種類 > 合金別

番号: 1152

用語: 快削りん青銅

定義:
銅を主成分として、すず3.5〜5.8%、りん0.01〜0.50% 、鉛0.8〜4.5%、亜鉛4.5%以下を含む合金(5100参照)(C5341、C5441)。
参考:
鉛を添加してリン青銅(1151参照)の被削性(3172参照)を改良した合金で、コネクタなどに用いられる。

対応英語(参考):
free-cutting phosphor bronze


分類: 伸銅品用語 > 伸銅品の種類 > 合金別

番号: 1153

用語: アルミニウム青銅

定義:
銅 77.0〜92.5%、アルミニウム 6.0〜12.0%、鉄1.5〜6.0%、ニッケル7.0%以下、マンガン2.0%以下からなる合金(5100参照)(C6140〜C6301)。
参考:
強度、耐食性、耐摩耗性に優れ、車両機械、船舶用部品などに用いられる。

対応英語(参考):
copper-alminium alloys,
aluminium bornze


(※1)
JIS H 3110(りん青銅及び洋白の板並びに条 )に規定されているりん青銅(リン青銅)の種類には、
・C5111
・C5102
・C5191
・C5212
があります。
りん青銅(リン青銅)の主な用途例としては、電子、電気機器用ばね、スイッチ、リードフレーム、コネクタ、ダイヤフラム、ベロー、ヒューズグリップ、しゅう動片軸受、ブッシュ、打楽器などが挙げられます。
C5191 及び C5212は、ばね材(バネ材)に適します。
ただし、特に高性能のばね性を要求するものは、ばね用りん青銅を用いるのが良いとされます。

JIS H 3130(ばね用ベリリウム銅,チタン銅,りん青銅,ニッケル−すず銅及び洋白の板並びに条) には、ばね用りん青銅(バネ用リン青銅)として、
・C5210
が規定されています。