鍛造品/熱処理形合金/非熱処理形合金
伸銅品用語における”伸銅品の種類”の中の、”製造方法別”に分類されている用語のうち、『鍛造品』、『熱処理形合金』、『非熱処理形合金』のJIS規格における定義その他について。
伸銅品の種類、加工、熱処理、品質、性能、試験などに関する主な用語として、伸銅品用語(JIS H 0500)において、”伸銅品の種類”のうちの、”製造方法別”に分類されている用語には、以下の、『鍛造品』、『熱処理形合金』、『非熱処理形合金』などの用語が定義されています。
伸銅品用語(JIS H 0500)
⇒【伸銅品の種類 > 製造方法別】
分類: 伸銅品用語 > 伸銅品の種類 > 製造方法別
番号: 1260
用語: 鍛造品
定義:
工具、金型などを用いて材料の一部又は全部を圧縮したりつち(鎚)打ちしたりして、鍛錬され成形された展伸材(1200参照)。
参考:
鍛造は素材の加熱温度に従って熱間(2240参照)、温間、冷間(2340参照)に分けられる。
対応英語(参考):
forging
分類: 伸銅品用語 > 伸銅品の種類 > 製造方法別
番号: 1261
用語: 熱処理形合金
定義:
時効硬化熱処理(※1)によって強度を高めることが可能な合金。
参考:
伸銅品(1201参照)のJISでは、ベリリウム銅(C1700、C1720)がある。
対応英語(参考):
heat-treatable alloys
分類: 伸銅品用語 > 伸銅品の種類 > 製造方法別
番号: 1262
用語: 非熱処理形合金
定義:
時効硬化熱処理によって強度を高めることが本質的に不可能な合金で、冷間加工(2300参照)だけで強度を高める合金。
参考:
伸銅品(1201参照)のJISでは、ベリリウム銅(C1700、C1720)以外のものが該当する。
対応英語(参考):
non-heat-treatable alloys
(※1)
時効硬化処理とは、硬さ、強さ又は耐食性などを増進させるために適切な温度、又はある種類の合金や質別に対しては室温で、溶体化処理(固溶化熱処理)した製品を均熱保持する処理のことです。