銅製品,酸化銅,銅合金,純銅,亜鉛等のJIS用語

 

テルル銅/チタン銅/ベリリウム銅/快削ベリリウム銅



伸銅品用語における”伸銅品の種類”の中の、”合金別”に分類されている用語のうち、『テルル銅』、『チタン銅』、『ベリリウム銅』、『快削ベリリウム銅』のJIS規格における定義その他について。

伸銅品の種類、加工、熱処理、品質、性能、試験などに関する主な用語として、伸銅品用語(JIS H 0500)において、”伸銅品の種類”のうちの、”合金別”に分類されている用語には、以下の、『テルル銅』、『チタン銅』、『ベリリウム銅』、『快削ベリリウム銅』などの用語が定義されています。

伸銅品用語(JIS H 0500)
⇒【伸銅品の種類 > 合金別】


分類: 伸銅品用語 > 伸銅品の種類 > 合金別

番号: 1114

用語: テルル銅

定義:
銅にテルルを0.3〜2.0%添加した高銅合金(1191参照)。
参考:
被削性(3172参照)に優れ、放電加工用電極、トーチ火口(ひぐち)
(※1)などの切削加工材に用いられる。

対応英語(参考):
copper-tellurium alloys


分類: 伸銅品用語 > 伸銅品の種類 > 合金別

番号: 1115

用語: チタン銅

定義:
銅にチタンを1.0〜4.0%添加した析出硬化形の高銅合金(1191参照)。
参考:
冷間加工(2300参照)と時効硬化(2535参照)処理によってベリリウム銅(1116参照)に匹敵する強度が得られ、ばね材料などに用いられる。

対応英語(参考):
copper-titanium alloys


分類: 伸銅品用語 > 伸銅品の種類 > 合金別

番号: 1116

用語: ベリリウム銅

定義:
銅にベリリウム0.4〜2.2%と少量のコバルト、ニッケル及び鉄を添加した析出硬化形の高銅合金(1191参照)。
参考:
冷間加工(2300参照)と時効硬化(2535参照)処理によって銅に匹敵する強度が得られ、ばね材料などに用いられる。

対応英語(参考):
copper-beryllium alloys


分類: 伸銅品用語 > 伸銅品の種類 > 合金別

番号: 1117

用語: 快削ベリリウム銅

定義:
銅にベリリウム0.4〜2.0%、鉛0.2〜1.2%に少量のコバルト、ニッケル及び鉄を添加した析出硬化形の高銅合金(1191参照)。
参考:
鉛を添加してベリリウム銅の被削性(3172参照)を改良したもので、通常、棒として供給されコネクタなどに用いられる。

対応英語(参考):
free-cutting copper-beryllium alloys


(※1)
トーチ火口(ひぐち)とは、ガス溶接及び切断トーチの先端にあって炎をつくる部分のことです。
溶接火口、切断火口などがあります。