銅製品,酸化銅,銅合金,純銅,亜鉛等のJIS用語

 

空引き/応力除去/冷間鍛造



伸銅品用語における”加工・熱処理”の中の、”冷間加工”に分類されている用語のうち、『空引き』、『応力除去』、『冷間鍛造』のJIS規格における定義その他について。

伸銅品の種類、加工、熱処理、品質、性能、試験などに関する主な用語として、伸銅品用語(JIS H 0500)において、”加工・熱処理”のうちの、”冷間加工”に分類されている用語には、以下の、『空引き』、『応力除去』、『冷間鍛造』などの用語が定義されています。

伸銅品用語(JIS H 0500)
⇒【加工・熱処理 > 冷間加工】


分類: 伸銅品用語 > 加工・熱処理 > 冷間加工

番号: 2321

用語: 空引き

定義:
管の引抜き(2320参照)加工において、仕上られた管を、更に管内にプラグを入れずに、ダイスだけで引抜く塑性加工。

対応英語(参考):
sinking


分類: 伸銅品用語 > 加工・熱処理 > 冷間加工

番号: 2322

用語: 応力除去

定義:
低温焼鈍(2504参照)又は問題となるような寸法変化を生じない機械的な処理によって、製品の残留応力
(※1)を低減させる加工。

対応英語(参考):
stress relieving


分類: 伸銅品用語 > 加工・熱処理 > 冷間加工

番号: 2340

用語: 冷間鍛造

定義:
展伸材(1200参照)から切り出した加工片を常温で、繰り返しつち(鎚)打ちするか又は金型によって圧縮し成形する塑性加工。

対応英語(参考):
cold forging


(※1)
残留応力とは、外力又は熱こう配がない状態で、金属内部に残っている応力のことです。
熱処理のときに、材料の内外部で、冷却速度の差による熱応力又は変態応力が生じ、これらが組み合わされて、内部に応力が残留します。
また、冷間加工、溶接、鋳造などによっても残留応力が発生します。