銅製品,酸化銅,銅合金,純銅,亜鉛等のJIS用語

 

面削仕上げ/スカルピング/化学研磨仕上げ



伸銅品用語における”加工・熱処理”の中の、”仕上げ加工”に分類されている用語のうち、『面削仕上げ』、『スカルピング』、『化学研磨仕上げ』のJIS規格における定義その他について。

伸銅品の種類、加工、熱処理、品質、性能、試験などに関する主な用語として、伸銅品用語(JIS H 0500)において、”加工・熱処理”のうちの、”仕上げ加工”に分類されている用語には、以下の、『面削仕上げ』、『スカルピング』、『化学研磨仕上げ』などの用語が定義されています。

伸銅品用語(JIS H 0500)
⇒【加工・熱処理 > 仕上げ加工】


分類: 伸銅品用語 > 加工・熱処理 > 仕上げ加工

番号: 2421

用語: 面削仕上げ

定義:
所定の寸法及び表面状態を得るために機械切削によって仕上たもの。

対応英語(参考):
machined finish


分類: 伸銅品用語 > 加工・熱処理 > 仕上げ加工

番号: 2440

用語: スカルピング

定義:
回転切削機又はカッターヘッドを用いて材料の表面欠陥を除去する加工。

対応英語(参考):
scalping,
mealing


分類: 伸銅品用語 > 加工・熱処理 > 仕上げ加工

番号: 2441

用語: 化学研磨仕上げ

定義:
材料の光輝面を得るため、化学研磨
(※1)で仕上られたもの。
参考:
伸銅品(1201参照)で用いられる代表的研磨浴例としては、キリンス浴(硝酸+硫酸+塩化水素+水)、過酸化水素浴(過酸化水素+水素+添加剤)がある。

対応英語(参考):
chemical bright dip finish


(※1)
化学研磨とは、物理的研磨であるバフ研磨などとは異なり、特殊な溶液中(上述のような研磨浴など)に浸漬し、化学反応より研磨面を溶解・平滑化して、材料表面に光沢を与える処理です。
バフ研磨や電解研磨では不可能な複雑な形状の製品や小さい製品などの研磨に適しています。