銅製品,酸化銅,銅合金,純銅,亜鉛等のJIS用語

 

応力除去焼なまし,応力除去焼鈍/低温焼なまし,低温焼鈍



伸銅品用語における”加工・熱処理”の中の、”熱処理”に分類されている用語のうち、『応力除去焼なまし,応力除去焼鈍』、『低温焼なまし,低温焼鈍』のJIS規格における定義その他について。

伸銅品の種類、加工、熱処理、品質、性能、試験などに関する主な用語として、伸銅品用語(JIS H 0500)において、”加工・熱処理”のうちの、”熱処理”に分類されている用語には、以下の、『応力除去焼なまし,応力除去焼鈍』、『低温焼なまし,低温焼鈍』などの用語が定義されています。

伸銅品用語(JIS H 0500)
⇒【加工・熱処理 > 熱処理】


分類: 伸銅品用語 > 加工・熱処理 > 熱処理

番号: 2503

用語: 応力除去焼なまし,応力除去焼鈍(※1)

定義:
一般に再結晶温度以下の適温に加熱して、鋳造、加工、溶接などによって材料に生じた残留応力を低減させる焼なまし(2500参照)。

対応英語(参考):
stress relief annealing


分類: 伸銅品用語 > 加工・熱処理 > 熱処理

番号: 2504

用語: 低温焼なまし,低温焼鈍(※1)

定義:
内部ひずみ(歪)を除去するため又は機械的性質を改善するために行う再結晶温度以下での熱処理。

対応英語(参考):
low temperature annealing


(※1)
応力除去焼なまし(応力除去焼鈍)及び低温焼なまし(低温焼鈍)は、JIS B 6911(鉄鋼の焼ならし及び焼なまし加工)において、それぞれ以下の記号で表すように規定されています。

・応力除去焼なまし ⇒ HAR
・低温焼なまし ⇒ HAL

そのほか、同JIS規格には、軟化焼なまし(軟化焼鈍)と球状化焼なまし(球状化焼鈍)も規定されています。

・軟化焼なまし ⇒ HASF
・球状化焼なまし ⇒ HAS