銅製品,酸化銅,銅合金,純銅,亜鉛等のJIS用語

 

テンション・アニーリング/光輝焼なまし,光輝焼鈍



伸銅品用語における”加工・熱処理”の中の、”熱処理”に分類されている用語のうち、『テンション・アニーリング』、『光輝焼なまし,光輝焼鈍』のJIS規格における定義その他について。

伸銅品の種類、加工、熱処理、品質、性能、試験などに関する主な用語として、伸銅品用語(JIS H 0500)において、”加工・熱処理”のうちの、”熱処理”に分類されている用語には、以下の、『テンション・アニーリング』、『光輝焼なまし,光輝焼鈍』などの用語が定義されています。

伸銅品用語(JIS H 0500)
⇒【加工・熱処理 > 熱処理】


分類: 伸銅品用語 > 加工・熱処理 > 熱処理

番号: 2507

用語: テンション・アニーリング

定義:
条又は線に張力を加えながら行う低温熱処理。
参考:
加工による残留応力及びひずみの除去とばね性などの機械的性質を改善する目的で行う。

対応英語(参考):
tension annealing


分類: 伸銅品用語 > 加工・熱処理 > 熱処理

番号: 2508

用語: 光輝焼なまし,光輝焼鈍(※1)

定義:
表面の酸化を防止し、金属光沢を失わないように保護雰囲気中又は真空中で行う熱処理。

対応英語(参考):
bright annealing


(※1)
光輝焼なまし(光輝焼鈍)のほか、保護雰囲気中などで熱処理することによって、表面の高温酸化、脱炭(鉄鋼製品の表面における炭素の欠乏のことで、鉄鋼製品の脱炭を意図した熱化学処理)などを防止し、表面光輝状態を保持する熱処理を総称して、光輝熱処理といわれます。
光輝熱処理には、光輝焼なまし(光輝焼鈍)のほか、
・光輝焼入れ(bright quenching)
・光輝焼戻し(bright tempering)
などがあります。

また、板金加工用に広く用いられる材料で、ステンレス板に光輝焼なまし(光輝焼鈍)を施して板の表面金属光沢を持たせた板に、ステンレスBA材があります(SUS304-BAなど)。