銅製品,酸化銅,銅合金,純銅,亜鉛等のJIS用語

 

雰囲気焼なまし,雰囲気焼鈍/不完全焼なまし,不完全焼鈍/肌荒れ



伸銅品用語における”加工・熱処理”の中の、”熱処理”に分類されている用語のうち、『雰囲気焼なまし,雰囲気焼鈍』、『不完全焼なまし,不完全焼鈍』、『肌荒れ』のJIS規格における定義その他について。

伸銅品の種類、加工、熱処理、品質、性能、試験などに関する主な用語として、伸銅品用語(JIS H 0500)において、”加工・熱処理”のうちの、”熱処理”に分類されている用語には、以下の、『雰囲気焼なまし,雰囲気焼鈍』、『不完全焼なまし,不完全焼鈍』、『肌荒れ』などの用語が定義されています。

伸銅品用語(JIS H 0500)
⇒【加工・熱処理 > 熱処理】


分類: 伸銅品用語 > 加工・熱処理 > 熱処理

番号: 2509

用語: 雰囲気焼なまし,雰囲気焼鈍

定義:
調節された雰囲気ガス中で行う熱処理。
参考:
雰囲気ガスの組成は、目的に応じて、還元性、不活性などに調整される。ほかに[真空焼なまし(真空焼鈍)]
(※1)がある。

対応英語(参考):
controlled atmosphere annealing


分類: 伸銅品用語 > 加工・熱処理 > 熱処理

番号: 2510

用語: 不完全焼なまし,不完全焼鈍

定義:
冷間加工(2300参照)した材料の強度的性質を所定水準に下げるために行う焼なまし(2500参照)。

対応英語(参考):
partial annealing


分類: 伸銅品用語 > 加工・熱処理 > 熱処理

番号: 2511

用語: 肌荒れ

定義:
焼なまし温度が高く結晶粒が粗大化した材料で、曲げ、絞りなどの加工を施した場合に生じるオレンジの皮に類似した表面の荒れ。

対応英語(参考):
orange peel surfaces


(※1)
真空焼なまし(真空焼鈍)は、真空中で加熱して行う熱処理の一種で、真空中で加熱して行う熱処理としては、そのほか、
真空焼入れ(vacuum hardening)
真空焼戻し(vacuum tempering)
などがあります。