ソーキング/連続焼なまし酸洗,連続焼鈍酸洗/双昌
伸銅品用語における”加工・熱処理”の中の、”熱処理”に分類されている用語のうち、『ソーキング』、『連続焼なまし酸洗,連続焼鈍酸洗』、『双昌』のJIS規格における定義その他について。
伸銅品の種類、加工、熱処理、品質、性能、試験などに関する主な用語として、伸銅品用語(JIS H 0500)において、”加工・熱処理”のうちの、”熱処理”に分類されている用語には、以下の、『ソーキング』、『連続焼なまし酸洗,連続焼鈍酸洗』、『双昌』などの用語が定義されています。
伸銅品用語(JIS H 0500)
⇒【加工・熱処理 > 熱処理】
分類: 伸銅品用語 > 加工・熱処理 > 熱処理
番号: 2550
用語: ソーキング
定義:
拡散(※1)によって化学成分の偏析(※2)を除去ないし減少させるために、金属又は合金(5100参照)を高温で十分な時間加熱する熱処理。
参考:
一般に、鋳塊(2160参照)に対して行う。
対応英語(参考):
soaking,
homogenizing
分類: 伸銅品用語 > 加工・熱処理 > 熱処理
番号: 2551
用語: 連続焼なまし酸洗,連続焼鈍酸洗
定義:
条又は線のコイルを巻き戻しながら連続的に焼なまし(2500参照)と酸洗とを行い、巻き取って仕上げる処理。
参考:
通常、この一連の設備をAPライン又はCAPともいう。
対応英語(参考):
continuous annealing and pickling
分類: 伸銅品用語 > 加工・熱処理 > 熱処理
番号: 2552
用語: 双昌
定義:
一つの結晶粒の中で、結晶格子の構造は同じであるが、ある一定の面(双昌面という。)を境界にして、互いに鏡面対称となっているような結晶。
参考:
伸銅品(1201参照)の双昌の例を次に示す。
対応英語(参考):
twins
(※1)
拡散(拡散処理)とは、物質を構成している原子が熱エネルギーによって移動する現象のことです。
(※2)
偏析とは、合金元素や不純物が不均一に偏在している現象又はその状態のことです。