寸法許容差/呼び径/基準外径/平均径
伸銅品用語における”品質・性能”の中の、”寸法・形状”に分類されている用語のうち、『寸法許容差』、『呼び径』、『基準外径』、『平均径』のJIS規格における定義その他について。
伸銅品の種類、加工、熱処理、品質、性能、試験などに関する主な用語として、伸銅品用語(JIS H 0500)において、”品質・性能”のうちの、”寸法・形状”に分類されている用語には、以下の、『寸法許容差』、『呼び径』、『基準外径』、『平均径』などの用語が定義されています。
伸銅品用語(JIS H 0500)
⇒【品質・性能 > 寸法・形状】
分類: 伸銅品用語 > 品質・性能 > 寸法・形状
番号: 3300
用語: 寸法許容差
定義:
寸法において、規定された基準値と規定された限界値との差。
参考:
JIS H 3300 の寸法許容差には等級として、普通級とより厳しい特殊級がある。
対応英語(参考):
dimentional tolerance
分類: 伸銅品用語 > 品質・性能 > 寸法・形状
番号: 3301
用語: 呼び径
定義:
配管用管材の外径を表すために用いられる呼び方。
参考:
JIS H 3300(※1) に規定されている配管用銅管(1440参照)(C1020・C1220)の呼び径を、次に示す。
呼び径:8A=1/4B ⇒ 基準外形:9.52mm
呼び径:10A=3/8B ⇒ 基準外形:12.70mm
呼び径:15A=1/2B ⇒ 基準外形:15.88mm
呼び径:(-)=5/8B ⇒ 基準外形:19.05mm
呼び径:20A=3/4B ⇒ 基準外形:22.22mm
呼び径:25A=1B ⇒ 基準外形:28.58mm
呼び径:32A=1・1/4B ⇒ 基準外形:34.92mm
呼び径:40A=1・1/2B ⇒ 基準外形:41.28mm
呼び径:50A=2B ⇒ 基準外形:53.98mm
呼び径:65A=2・1/2B ⇒ 基準外形:66.68mm
呼び径:80A=3B ⇒ 基準外形:79.38mm
呼び径:100A=4B ⇒ 基準外形:104.78mm
呼び径:125A=5B ⇒ 基準外形:130.18mm
呼び径:150A=6B ⇒ 基準外形:155.58mm
対応英語(参考):
nominal diameter
分類: 伸銅品用語 > 品質・性能 > 寸法・形状
番号: 3302
用語: 基準外径
定義:
配管用管材において、呼び径(3301参照)に対して決められた基準となる外径寸法。
対応英語(参考):
standard outside diameter
分類: 伸銅品用語 > 品質・性能 > 寸法・形状
番号: 3303
用語: 平均径
定義:
管又は丸棒の任意の断面において測った最大外径と最小外径との平均値。
参考:
管の場合は、最大内径と最小内径との平均値をいうこともある。
対応英語(参考):
average diameter
(※1)
JIS H 3300 は、以下のJIS規格になります。
JIS H 3300
銅及び銅合金の継目無管
この規格では、展伸加工した断面が丸形の銅及び銅合金継目無管について規定されています。
この規格では、配管用銅管として、無酸素銅、タフピッチ銅、りん脱酸銅、丹銅、黄銅、復水器用黄銅、復水器用白銅が規定されています。