へん平試験/深絞り試験
伸銅品用語における”試験”の中の、”機械的・物理的特性試験”に分類されている用語のうち、『へん平試験』、『深絞り試験』のJIS規格における定義その他について。
伸銅品の種類、加工、熱処理、品質、性能、試験などに関する主な用語として、伸銅品用語(JIS H 0500)において、”試験”のうちの、”機械的・物理的特性試験”に分類されている用語には、以下の、『へん平試験』、『深絞り試験』などの用語が定義されています。
伸銅品用語(JIS H 0500)
⇒【試験 > 機械的・物理的特性試験】
分類: 伸銅品用語 > 試験 > 機械的・物理的特性試験
番号: 4102
用語: へん平試験
定義:
一定の長さ(約100mm)の管状試験片を用い、2枚の平板間に挟んで直径方向に荷重を加え、平板の距離が規定の距離に達するまで圧縮し、へん平にして、管の表面に割れが生じたかどうかを調べる試験。
参考:
伸銅品(1201参照)のJISでは、JIS H 3300(※1) に適用されている。
対応英語(参考):
flattening test
分類: 伸銅品用語 > 試験 > 機械的・物理的特性試験
番号: 4103
用語: 深絞り試験
定義:
材料から一定の円板(径約24.3mm)を打ち抜き、これをポンチ及びダイスを用いて平板付き円筒に絞り加工し、その際にできる耳の高さを測定値として、材料の深絞り加工性を判定する試験。
参考:
伸銅(1201参照)のJISでは、JIS H3100(※2) の C2051Rにだけ適用されている。
対応英語(参考):
deep drawability test
(※1)
へん平試験について、伸銅品のJISで適用されているJIS H 3300 は、以下のJISになります。
JIS H 3300
銅及び銅合金の継目無管
この規格では、展伸加工した断面が丸形の銅及び銅合金継目無管について規定されています。
(※2)
深絞り試験について、伸銅品のJISで、C2051Rにだけ適用されているJIS H 3100 は、以下のJISになります。
JIS H 3100
銅及び銅合金の板並びに条
この規格では、板を打ち抜き又はせん断した円板、条を打抜き又はせん断した円板も含む、圧延した銅及び銅合金の板並びに条について規定されています。