ばね限界値試験/巻付け試験
伸銅品用語における”試験”の中の、”機械的・物理的特性試験”に分類されている用語のうち、『ばね限界値試験』、『巻付け試験』のJIS規格における定義その他について。
伸銅品の種類、加工、熱処理、品質、性能、試験などに関する主な用語として、伸銅品用語(JIS H 0500)において、”試験”のうちの、”機械的・物理的特性試験”に分類されている用語には、以下の、『ばね限界値試験』、『巻付け試験』などの用語が定義されています。
伸銅品用語(JIS H 0500)
⇒【試験 > 機械的・物理的特性試験】
分類: 伸銅品用語 > 試験 > 機械的・物理的特性試験
番号: 4104
用語: ばね限界値試験
定義:
厚さ0.2〜1.6mmの板ばね材料のバネ限界値(3170参照)を求める試験。
参考1.
試験には繰返したわみ式試験とモーメント式試験とがある。伸銅品(1201参照)のJISでは、JIS H 3130(※1) に適用されている。
参考2.
ばね限界値は、測定される試料の自由端における永久たわみ変位量 0.1mm 又は 0.075mmに対応する固定端における表面最大応力値 kb0.1 又は kb0.075[N/mm2]で表す。
対応英語(参考):
sring elastic limit test
分類: 伸銅品用語 > 試験 > 機械的・物理的特性試験
番号: 4105
用語: 巻付け試験
定義:
線状試験片を直径の2倍の心金に3回以上巻き付け、破断やきずなどの発生状況を調べる試験。
参考:
伸銅品(1201参照)のJISでは、JIS H 3270(※2) の一部に適用されている。
対応英語(参考):
coiling test
(※1)
ばね限界値試験について、伸銅品のJISで適用されているJIS H 3130 は、以下のJISになります。
JIS H 3130
ばね用ベリリウム銅,チタン銅,りん青銅,ニッケル−すず銅及び洋白の板並びに条
この規格では、圧延したばね用のベリリウム銅、チタン銅、りん青銅、ニッケル-すず銅及び洋白の板並びに条について規定されています。
(※2)
巻付け試験について、伸銅品のJISで、その一部にだけ適用されているJIS H 3270 は、以下のJISになります。
JIS H 3270
ベリリウム銅,りん青銅及び洋白の棒並びに線
この規格では、圧延又は展伸加工したベリリウム銅、りん青銅及び洋白の断面が丸形・正六角形の棒並びに断面が丸形・正六角形・正方形・長方形の線について規定されています。