銅製品,酸化銅,銅合金,純銅,亜鉛等のJIS用語

 

時期割れ試験/アンモニア試験



伸銅品用語における”試験”の中の、”その他の試験”に分類されている用語のうち、『時期割れ試験』、『アンモニア試験』のJIS規格における定義その他について。

伸銅品の種類、加工、熱処理、品質、性能、試験などに関する主な用語として、伸銅品用語(JIS H 0500)において、”試験”のうちの、”その他の試験”に分類されている用語には、以下の、『時期割れ試験』、『アンモニア試験』などの用語が定義されています。

伸銅品用語(JIS H 0500)
⇒【試験 > その他の試験】


分類: 伸銅品用語 > 試験 > その他の試験

番号: 4200

用語: 時期割れ試験

定義:
材料に実用上有害となるような残留応力
(※1)が存在しているかどうかを調べる試験。
参考:
アンモニア試験(4201参照)と水銀試験(4202参照)とがあるが、伸銅品(1201参照)のJISでは環境面を考慮し、JIS H 3250、JIS H 3300、JIS H 3320 にはアンモニア試験だけが適用されている。

対応英語(参考):
season cracking test,
stress corrosion test


分類: 伸銅品用語 > 試験 > その他の試験

番号: 4201

用語: アンモニア試験

定義:
時期割れ試験(4200参照)の一つで、試験片をアンモニアガス中に一定時間(2時間)暴露し、割れの有無を調べて実用上有害となるような残留応力
(※1)の有無を確認する試験。
参考1.
試験装置例を示す。
アンモニア試験の試験装置例
参考2.
伸銅品(1201参照)のJISでは、JIS H 3250、JIS H 3300、JIS H 3320 に適用されている。

対応英語(参考):
ammonia test


(※1)
残留応力とは、外力又は熱こう配がない状態で、金属内部に残っている応力のことです。
熱処理のときに、材料の内外部で、冷却速度の差による熱応力又は変態応力が生じ、これらが組み合わされて、内部に応力が残留します。
また、冷間加工、溶接、鋳造などによっても残留応力が発生します。

[ 伸銅品試験 ]