銅製品,酸化銅,銅合金,純銅,亜鉛等のJIS用語

 

IACS/コイル単重/ミリ幅単重(ミリ単重)/質別



伸銅品用語における”その他”の中の、”その他”に分類されている用語のうち、『IACS』、『コイル単重』、『ミリ幅単重(ミリ単重)』、『質別』のJIS規格における定義その他について。

伸銅品の種類、加工、熱処理、品質、性能、試験などに関する主な用語として、伸銅品用語(JIS H 0500)において、”その他”のうちの、”その他”に分類されている用語には、以下の、『IACS』、『コイル単重』、『ミリ幅単重(ミリ単重)』、『質別』などの用語が定義されています。

伸銅品用語(JIS H 0500)
⇒【その他 > その他】


分類: 伸銅品用語 > その他 > その他

番号: 5600

用語: IACS

定義:
電気抵抗(又は電気伝導度)の基準として、国際的に採択された焼鈍標準軟銅。
参考:
その体積抵抗率(3201参照)は、 1.7241×10-2μΩm(導電率100%IACS)と規定されている。

対応英語(参考):
international annealed copper standard


分類: 伸銅品用語 > その他 > その他

番号: 5601

用語: コイル単重

定義:
条の一巻きの質量。

対応英語(参考):
coil weight


分類: 伸銅品用語 > その他 > その他

番号: 5602

用語: ミリ幅単重(ミリ単重)(※1)

定義:
条製品において、コイル単重をコイル幅で除した1mm幅当たりの質量。
参考:
単位は [kg/mm]で表す。

対応英語(参考):
coil weight per 1mm width


分類: 伸銅品用語 > その他 > その他

番号: 5603

用語: 質別

定義:
伸銅品(1201参照)に特定の物理的又は機械的性質を付与するために、必要な処理を施した材料の状態。
参考:
処理には、熱処理によるものと、冷間加工(2300参照)によるものとがある。現行JISに規定している質別記号及び概念を次に示す。
F:
製造のままのもの。機械的性質の制限はしない
(FはFabricationの略)。
O:
完全に再結晶したもの又は焼きなまししたもの。
引張強さの値が最も低い(Zero-0)。
OL:
焼なまししたもの又は軽い加工を施したもの。
引張強さは0と同じ[Zero(0)-Lightの略]。
1/8H:
引張強さが質別 0 と 1/4H の中間のように加工硬化したもの(HはHardの略)。
1/4H:
引張強さが質別 1/8H と 1/2H の中間のように加工硬化したもの。
1/2H:
引張強さが質別 1/4H と 3/4H の中間のように加工硬化したもの。
3/4H:
引張強さが質別 1/2H と H の中間のように加工硬化したもの。
H:
引張強さが質別 3/4H と EH の中間のように加工硬化したもの。
EH:
引張強さが質別 H と SH の中間のように加工硬化したもの(EHは Extra Hard の略)。
SH:
引張強さが最大になるように加工硬化したもの(SHは Spring Hard の略)。
SR:
ひずみ取りのための熱処理を行ったもの(SRは Stress Release の略)。

対応英語(参考):
temper


(※1)
参考までに、1kg/mmミリ幅単重(ミリ単重)当たりの長さ(単位:m)を、板厚ごとに以下に示します。
尚、密度は、7.85Mg/m3 で計算してあります。

板厚:t0.01 ⇒ 12738m
板厚:t0.05 ⇒ 2548m
板厚:t0.10 ⇒ 1274m
板厚:t0.20 ⇒ 637m
板厚:t0.30 ⇒ 425m
板厚:t0.40 ⇒ 318m
板厚:t0.50 ⇒ 255m
板厚:t0.60 ⇒ 212m
板厚:t0.70 ⇒ 182m
板厚:t0.80 ⇒ 159m
板厚:t0.90 ⇒ 142m
板厚:t1.00 ⇒ 127m