擦過腐食/応力腐食割れ/時期割れ
伸銅品用語における”その他”の中の、”腐食”に分類されている用語のうち、『擦過腐食(さっかふしょく)』、『応力腐食割れ』、『時期割れ』のJIS規格における定義その他について。
伸銅品の種類、加工、熱処理、品質、性能、試験などに関する主な用語として、伸銅品用語(JIS H 0500)において、”その他”のうちの、”腐食”に分類されている用語には、以下の、『擦過腐食』、『応力腐食割れ』、『時期割れ』などの用語が定義されています。
伸銅品用語(JIS H 0500)
⇒【その他 > 腐食】
分類: 伸銅品用語 > その他 > 腐食
番号: 5204
用語: 擦過腐食(さっかふしょく)
定義:
近接した金属同志の表面が、微小振幅の振動などでお互いにこすられることが原因で起こる腐食現象。
対応英語(参考):
fretting corrosion
分類: 伸銅品用語 > その他 > 腐食
番号: 5205
用語: 応力腐食割れ(※1)
定義:
材料が、ある値以上の引張応力とある種の腐食媒との共存下で、腐食によって誘導される割れ。
対応英語(参考):
stress corrosion cracking
分類: 伸銅品用語 > その他 > 腐食
番号: 5206
用語: 時期割れ
定義:
製造過程で材料中に残留した引張応力によって起こる割れ。
参考:
応力腐食割れ(5205参照)の一種。
対応英語(参考):
season cracking
(※1)
応力腐食割れの試験方法については、以下のJISなどがあります。
JIS G 0511
金属及び合金の逆U曲げ試験片を用いた応力腐食割れ試験方法
JIS G 0576
ステンレス鋼の応力腐食割れ試験方法
JIS H 8711
アルミニウム合金の応力腐食割れ試験方法