脱酸銅/化学的精製/電解精製
伸銅品用語における”その他”の中の、”非精製銅・精製銅”に分類されている用語のうち、『脱酸銅』、『化学的精製』、『電解精製』のJIS規格における定義その他について。
伸銅品の種類、加工、熱処理、品質、性能、試験などに関する主な用語として、伸銅品用語(JIS H 0500)において、”その他”のうちの、”非精製銅・精製銅”に分類されている用語には、以下の、『脱酸銅』、『化学的精製』、『電解精製』などの用語が定義されています。
伸銅品用語(JIS H 0500)
⇒【その他 > 非精製銅・精製銅】
分類: 伸銅品用語 > その他 > 非精製銅・精製銅
番号: 5405
用語: 脱酸銅
定義:
りん、リチウム、ほう酸、若しくはカルシウムのような金属又は非金属の脱酸剤を限られた量含み、酸化銅(?)(5105参照)を含まない銅。
参考:
りん脱酸銅(1103参照)(※1)が最もよく使われる。
対応英語(参考):
deoxidized copper
分類: 伸銅品用語 > その他 > 非精製銅・精製銅
番号: 5406
用語: 化学的精製
定義:
電気分解以外の方法で水溶液から銅を得る方法。
対応英語(参考):
chemical refining
分類: 伸銅品用語 > その他 > 非精製銅・精製銅
番号: 5407
用語: 電解精製
定義:
銅を可溶性陽極として使い電気分解によって銅の純度を高める方法。
対応英語(参考):
electolytic refining
(※1)
JIS H 3100(銅及び銅合金の板並びに条)において、りん脱酸銅は以下の種類が規定されています。
・C1201P(板)
・C1201R(条)
・C1220P(板)
・C1220R(条)
・C1221P(板)
・C1221R(条)
特性・特色及び用途例:
展延性・絞り加工性・溶接性・耐食性・耐候性・熱の伝導性がよい。
C1220は還元性雰囲気中で高温に加熱しても水素ぜい化を起こすおそれがない。
C1201は、C1220及びC1221より電気の伝導性がよい。ふろがま、湯沸器、ガスケット、建築用、化学工業用など。